座談会の様子をお届けするわ!
こんにちは。
うーん、やっぱりこんばんはかもしれないわけか。毎回、ブログ上での挨拶って迷っちゃうわね。
えっと、今回は器楽部のメンバーに、器楽部のことを紹介してもらうわね。
菜々美のやってた座談会ね。
菜々美らしい素敵な企画だと思ったから、私も便乗させてもらおうかなって。
録音してもらったデータが手元にあるから、また書き起こしてみるわね。
ふふーん、私もこれから初めて聞くから、ちょっと楽しみ。
それじゃ今回も、お付き合いよろしくね!
『座談会③ Q:器楽部に入ると体力つくって本当ですか?』
高等部2年 洲崎 麻衣 担当楽器:ドラム
高等部2年 七瀬 沙希 担当楽器:コントラファゴット
中等部3年 卯月 真中華 担当楽器:エレキギター
真中華:
あー……これ、この間の菜々美先輩の、器楽部は体育会系文化部ってところから来てるのかもですね。
沙希:
でも、これは本当だぞ。うちの部、運動できる人多いよ。あたし、リンゴとか片手でつぶせるしさ。
真中華:
いやそれ、入部前からできてたって聞いてますよ?
麻衣:
私も体力には自信あるよ!身体動かすの大好き!
真中華:
それも入部前からじゃないですか!あーでも、重い楽器とか担当すると、自然と体力がつくのかもですね。
沙希:
結構、運動部顔負けで筋トレとかしてるしなー。
麻衣:
力比べならやっぱパーカスが一番だね!普段からスティックぶん回してるからさ!
沙希:
ほっほーう。でかい楽器抱えてる組を差し置いて、大きく出るじゃんか。
麻衣:
おっと、なんならここで白黒つけちゃう?
真中華:
いやいや、器楽部なんですから、演奏で張り合いましょうよ!なんで腕っぷしで張り合ってんですか。
沙希:
そう言えばこの間、器楽部腕相撲大会やったんだけどさ。
麻衣:
あーやったやった、白熱したよなー!
真中華:
だからなんで器楽部で腕相撲を……。優勝はやっぱり沙希先輩か麻衣先輩あたりでした?
沙希:
いや、それがあたしも麻衣も僅差で負けちゃってさ。
真中華:
え!そんな力強い人、うちの部にいましたっけ!?
麻衣:
ほらほら、あの人だよ!K代Y菜先輩!
沙希:
それ、イニシャルトークにする意味ある?
真中華:
あの人が……い、意外ですね……。
意外だわ……K代Y菜先輩がそんなに力強いだなんて。頭がよくて、きれいで優しくて力強くて、そのうえあのスタイル……
くっ! 勝ってるところがひとつもない!
……って、全然器楽部と関係ない話題になってるわね。
次の座談会の様子をお送りするわよ!
『座談会④ Q:女子ばかりの器楽部に男子が入るとモテますか?』
高等部3年 南 さくら 担当楽器:ハープ
高等部3年 神代 結菜 担当楽器:グロッケンシュピール
高等部1年 有栖川 翼 担当楽器:胡弓
さくら:
モテるわけがない!
結菜:
あら、さくらちゃん、即答ですね。
さくら:
当り前よ! そんな邪悪な理由で入られたら、部の風紀が乱れちゃうわ!
翼:
そう言えば、以前色々あって、うちの部
男子禁制になったって聞いたことがあります!
さくら:
そうなのよ。うちの部、かわいい子が多いでしょ?邪悪な理由で入部しようって輩が後を絶たなくてね。
怒った百花が男子禁制にしちゃったの。
翼:
はー! そんな理由があったんですね!
結菜:
うーん、私は悪くないと思うんですけどね。部内恋愛も。
翼:
ですです! 恋に積極的って、いいことだと思います。
さくら:
ダメよ! 部活は部活をする場所であって、恋愛をしにくる場所じゃないの!
もし男子が入ってきて部内恋愛とかになってカップルにでもなっちゃったらどうするの?
私がみじめになるじゃない!
翼:
わ、わりと個人的な理由ですね。
結菜:
あら、カップルになるのが、さくらちゃんという可能性もあるのでは?
さくら:
え……?
結菜:
初めて入部した男子。右も左もわからないかわいい男の子が、副部長であるさくらちゃんを頼るのは最早必然。
さくら:
え……私、頼られちゃうの……?
かわいい男の子に?
私が、手取り足取り教えちゃうの!?
結菜:
自然と近づいていく距離。
やがて放課後の空き教室に呼び出されたさくらちゃんは告白する新入部員の男の子と、めくるめく愛のデュエットを響かせる……。
翼:
あのー、愛のデュエットって、具体的になんですか?
さくら:
いい!
翼:
わあ、びっくりした!
さくら:
でも、私と新入部員の子は、先輩と後輩……けして結ばれることのない恋……!
翼:
先輩後輩って別に結ばれてもいい気がします。
さくら:
あらゆる障害を乗り越えて、2人は愛のメンデルスゾーンを響かせ合うのね! 結菜!
結菜:
『春の歌』思いっきりかき鳴らしてください、さくらちゃん。
さくら:
春……ついに私にも雪解けの季節が!
翼:
な……何を言ってるのか全然わからない……!
さくら:
わ、私ちょっと、男子禁制のルールを解くように、百花を説得してくる!
待っててメンデルスゾーン!
結菜:
いってらっしゃーい。
翼:
いっちゃった……。
結菜:
常々、この部に男子がいたら楽しいことがおきそうだなーって思っていたので、今日は味方が増えちゃいました。
翼:
ゆ、結菜さん、策士ですね!
結菜:
モテるかどうかはあなた次第。
器楽部は男子も女子も大歓迎ですよ?応募、お待ちしてますねー。
こ、こんな会話してたのか……まあ、私も別に、男とか女とかで差別する気はないかな。でも、さくら先輩の言う通り、邪な理由で入ってくるのはダメよ!特に菜々美に手を出すようなことがあれば……その時は私も黙っちゃいないから、そこんとこよろしくね!
なのよ。いや、ほんとに。
というわけで、私のリポートは今回でおしまい!どうだったかな。少しは器楽部の雰囲気、伝わった?
ちょっとでも気が向いたら、部室まで遊びに来てね。
私たちはいつでも歓迎だから!
次のリポーターは小田桐アミ先輩!
だ、大丈夫かしら……ちゃんとやってくれればいいけど……。