東奏学園(ひがしかなでがくえん)器楽部のブログ。業務連絡や演奏会情報など。
東奏学園器楽部公式ブログ 最終回です!
さて、器楽部の魅力をお伝えすべく続けてきた
このブログですが……。
なんと、今回で最後になっちゃいましたー。
ちょっと寂しいなと感じちゃったあなた、今です!
入部届を持って器楽部へ!
と、宣伝はここまでで、せっかくなので、
思い出話でもしたいなって思います。
今、ブログの記事になるようなものはないかなーと、
器楽部のアルバムを見ていたんですよ。
色々なことを、思い出してしまいました。
なので、最後は少し、昔話をしようかなー
なんて思います。
器楽部には、長い歴史があるわけじゃないんですよ。
ごく最近できた部活です。
百花ちゃんが、皆と作った部活です。
今から、ちょっとだけ昔。
器楽部がまだ、百花ちゃんの頭の中にしかなかった頃。
最初は、とにかくみんなでわいわいやる部。
くらいの考えで、その『わいわい』を何にするか
考えていった先に、すーって『音楽』という言葉が
出てきたって、そう言ってました。
多分、最初にその話を聞いたのは、私、だったと思います。
これ、ちょっとだけ自慢です。
だって、器楽部っていう名前に、
私が最初に触れることができたわけですから。
最初は2人だけの、まだ部活とは言えないような状態で、
部員探しから始めて……。
その頃はその頃で楽しかったですよ。
部員探しがうまくいかなくても、百花ちゃんはいつも元気でした。
毎日遅くまで勧誘活動をして、暗くなってから、
2人で帰るときも全然落ち込んでなくて、楽しそうに、
これからのことを語ってくれました。
皆でやる合奏、ホールに響く音、普段の部活の様子。
まるで見てきたように話していました。
まだ部室もないし、部として認められても
いなかったのにですよ?
思わず少し笑ってしまうと、
今の話、ただの妄想じゃないからって、
彼女はちょっと真剣に言ってました。
全部、これから本当にすることだからって。
彼女の目を見ていると、
不思議と、そうなるような気がしました。
百花ちゃんがそう言うなら、きっとそうなるだろうって。
うまくいかなかった部員探しも、ちょっとずつ軌道に
乗っていきました。
さくらちゃんや梨花ちゃんや乃愛ちゃんや……
人が集まるにつれて、やれること、できることが
どんどん、すごい勢いで増えていきました。
部として認められるまでや、第三音楽室を部室にするまでの、
生徒会とのあれこれとか、それはもう、たくさんのドラマがありました。
大変でしたけど、でも、楽しかったなあ。
初めての定期公演会は、すごくドキドキしましたよー。
今と比べれば規模も小さくて、本格的とはいいがたい感じでは
あったんですけど。
音を出して、それが伝わるって、すごいことなんだなって、
拍手をもらったときに思ったんです。
届いてるってわかりました。
なんというか、聴いてる人と、演奏してる私たち、
その場にいる全員が、繋がってるような気がしたんです。
こういう心の通わせ方ってあるんだなって、
心が震えて……。
そう、それからまた、色んなことがあったんです。
ちょうど今みたいに、新入部員の勧誘を頑張ったり、
まだ人数もそろってないのに、全国器楽コンクールに
参加したり。
器楽部に人が集まって、集まった人たちが、またそこに
新しい音を乗せて、器楽部の音楽は、
どんどん魅力的になっていきました。
確か、ある定期演奏会の、夕暮れの帰り道。
百花ちゃんが私に微笑みかけて言ったんです。
ね、全部、本当になったでしょって。
私はそのとき、なんだか、感動してしまって、
声も出なくて、ただうなずくことしかできませんでした。
そう、まだ器楽部が部活でもなかったとき、
百花ちゃんが嬉しそうに語ってた通りに。
いえ、きっとそれ以上に、器楽部は素敵な場所に
なっていたのだと思います。
そして今、こうやってブログを書いている今があるわけです。
きっと、この先の器楽部の『音』には、
新入部員さんたちの音がまた、重なっていくんだと思います。
その音のひとつが、今これを読んでいるあなたの音だったら
いいなーって、そう思うんです。
このブログは終わってしまいますが、
器楽部はもちろん、これからも
ずっと続いていきます。
私たちと、それから、
これから入部するあなたと一緒に!
今度は部室で会いましょう!
私も、器楽部のみんなも、
いつでも、あなたの入部を待っていますよ!
では、また。
第三音楽室で――。